自然保護団体 熊森協会の 森山まり子さんのお話を聞いてきました。
尼崎の中学校の理科の先生をされていた森山さん
人工林に覆われた山で餌がなくなって里に下りてきたために
射殺されたという熊の記事を紹介したところ、
熊を守りたいと生徒たちが立ち上がり、
その熱意に動かされて、12年前から
自然保護運動にかかわることになったそうです。
生徒たちが署名を集め、県庁、環境庁、知事へと手紙を送り、
面会を求めて熊の保護を陳情する。
生徒たちにとって何の利益にもならないことなのに
どうしてそんなに熱心に活動するのかと先生が聞かれたところ
「熊が生きられない所はいずれ人間だって生きられなくなる。
ぼくたちはあと70年生きていきたいんや」
「大人は環境を壊して資源を使って、子供の未来のことなんか
本気で考えてくれてへん」
と答えたそうです。
それまで、生徒たちのために教師として一生懸命やってきたが
子供たちの言葉を聞いて、改めて自分は本気で
子供の未来を考えていたのかと反省されたそうです。

そのお話を聞いて、税金の世界もまったく同じでは
と思いました。
破綻することが目に見えているのに
増税は先送り、予算の無駄遣いはそのまま
そして国債の乱発
私たちの国は子供の未来を本気で考えているのでしょうか。

2004-11-30