
加藤登紀子さんの40周年記念コンサートに行ってきました。
学生時代ロシア語を勉強していた私はNHKのロシア語講座を
見ていました。その中にロシアの歌を紹介するコーナーがあり
登紀子さんが「黒いカラス」という歌を歌っていました。
もの哀しいメロディーと美しいロシア語の響き
登紀子さんの声がまだ耳に残っています。
この曲をもう一度聴きたくて、コンサートに足を運ぶのですが
まだ一度も歌ってくれた事はありません。
この曲を聴きたいのはもう一つ理由があります。
この歌を歌っているときの登紀子さんは、
ファンの人には怒られるでしょうが
衣裳もヘアスタイルもメイクも
お世辞にもきれいとは言えませんでした。
美しい声を聞きながら、女の人ってこんなにも
容姿が衰えるのかと、18歳の私は同情していました。
でもそれから、いろいろな曲がヒットしただけでなく
登紀子さんはどんどんきれいになっていかれました。
私が3人の子供を育てながら疲れ果てている時
登紀子さんのコンサートに行って気づいたのです。
あのロシア語講座の頃、登紀子さんは3人のお子さんが
まだ本当にお小さい時期だったのです。
私の想像に過ぎませんが、あの頃はきっと
子育てと歌うことに精一杯だったのではなかったかと。
そして私自身も年と共にきれいになっていけるかなと
嬉しくなってしまったのです。
登紀子さんがますますきれいになっていることを確かめるのと
そしていつか黒いカラスを聞くために
またコンサートに行こうと思います。
2005-07-17