フミヤくんのコンサートに行ってまいりました。
ちょっと左よりだったけど、とにかく最前列。
彼は私の前を通り過ぎるのだけれど、手を伸ばしても届きそうで届かない。
でも、さえぎるものが何もない間近で彼の姿を見てきました。

ちょうど私の反対側くらいの最前列に、
真っ赤な洋服を着た年配のおばさまが立っておられました。
ちょっと客席が明るくなったとき、
フミヤ君はおばさまを見つけて
「あ、おかあさん、どうも。花でもいかがですか」
と胸に着けていた白い花をそのおば様に差し出したのです。
みんなからのブーイングには
「僕は年上の女性が好きだから」
「私かて年上や!」とは叫べませんでした。

わたしは「大人のラブソングを歌う」というコンサートに似合うように
黒のロングスカートに黒のセーター、真珠一粒のペンダントと
おとなしい格好で出かけたのですが
ここは大阪、目立ってなんぼの世界でした。
黄色と黒の縞々の服でも着ていけば目立ったのでしょうが
一応着倒れの京女ですからね。
お友達からは、その格好はお通夜の格好やとか
黒にはゴールドのジャラジャラをつけてとか
アドバイスをいただきました。
今度最前列にいけるのはいつでしょう。

コンサートは夜明けとか夕陽とか星空とかの章仕立てになっていて
舞台のスクリーンにはいろいろな写真が映し出されて
映画の一こまのようでした。
私の頭の中に浮かんでくるのは
故郷の木々の緑、西山に沈む夕陽、
小学校の運動場や屋上から見た青空などなど
美しい世界に浸ってきました。

2005-10-05