大阪市から東京での固定資産評価の研究大会に行かせていただきました。
東京なんてめったに行く機会はないのでどこかに遊びに行こうと
ご一緒した弁護士の先生と早めの新幹線に乗ったのですが
どこに行って良いかわからず
新丸ビルを見て後はホテルでお茶していました。
ホテルの部屋に付近の地図があり
有名な作家・芸術家ゆかりの場所がたくさんあるので
少し早く起きて、通学途中の小中学生に道を聞きながら散策してきました。

武者小路実篤の生誕地 会社のビルがあるだけ。お掃除のおばさんに聞いても知らないとのこと。
滝廉太郎の住居跡  立派な石碑がありました。
与謝野鉄幹・晶子の住居跡 マンションになっていました。通りがかりの人に聞いたら、前は看板があったけどなくなりましたとのこと。
有島武郎住居跡・泉鏡花住居跡 地図では並んでいましたが見当たらず、小学生のお見送りのお母さんに聞いたら、
コイン駐車場の本当に粗末な鉄板に「泉鏡花居住地」との表示がありました。有島武郎に関しては何も無し。
島崎藤村住居跡・藤田嗣治住居跡も同じ一画にあるはずです。
何かのビルに藤田嗣治の住居跡と言う立派な看板がありました。
近所の会社に入って島崎藤村の住居跡はないですかと聞くと、
「僕も地図で見てびっくりしたんですが、何もないですね」とのこと。
何人かの子供たちにも聞いたのですが、みんなどれも知りませんでした。
ホテルに帰って聞くと、京都などと違って東京にはあまりそういう石碑や看板はないんですと言われました。

いくら文豪の旧居跡と言え私有地ですから勝手に看板をたてたりはできないのでしょう。
関西と違って有名人ゆかりの地と言うのもいっぱいあるのでしょうね。
でもその近所には学校もいっぱいあったのに
教科書に出てくる作家が近所に住んでいたと知ったら
きっと子供たちも誇りに思うだろうに
まして都知事はご自身が作家だと言うのに
文学史に残る作家が住んでいた場所くらい
もっと大切にしてほしいなと思いました

2007-10-02