三田市まで天満敦子さんのヴァイオリンコンサートに行ってきました。
高樹のぶ子さんの「百年の預言」を読んで
一度聞きたいと思っていた演奏会でした。
ルーマニアでチャウシェスクの独裁政権が倒れ
日本でオーケストラアンサンブル金沢が設立されたとき
その両方にかかわった日本の女性ヴァイオリニストがいた。
ルーマニアから亡命してきた音楽家に託された楽譜に隠された暗号を
その女性ヴァイオリニストと日本の外交官が解読した。
すべての通信が検閲されるルーマニアで、
音楽に隠された暗号で情報がやり取りされ
それが革命を成功させた。

そのヴァイオリニストのモデルが天満敦子さんで
その暗号に使われた曲が「望郷のバラード」という曲だと
解説に書いてありました。
とてもドラマチックな小説で
やっと願いがかなってコンサートに行くことができました。
小説の中の情熱的なイメージと違い
舞台の天満さんはヴァイオリン教室から抜け出してきた少女のようで
端正という言葉がぴったり当てはまるような演奏でした。
その後のサイン会の天満さんは貫禄たっぷりの
気さくなおばさんといった感じでした。

2008-06-14