仕事で加古川まで行ってきました。
予定より1時間ほど早くついたので
お茶で飲んで時間をつぶそう思ったのですが
適当なお店がありません。
やっと見つけたのはドアにクリスマスリースが3つも飾ってある
ごちゃごちゃっとした感じの喫茶店。
中に入ると壁は映画俳優の写真で埋められ
いたるところにドライフラワーがつるしてあり
いろいろな飾り物でいっぱいですが、お客は誰もいません。
コーヒーを頼んでふとマガジンラックを見ると
「詩とメルヘン」(やなせたかしさんが編集長の詩やイラストの雑誌)
がありました。
高校時代に何度か買ったことがあるのでなつかしくて
まだ、これ発行されていたの?と思って手に取ると
えらく若いやなせさんの写真がのっています。
なんと1985年(長男の生まれた年)の12月号でした。
葉祥明さんや黒井健さんなど蒼々たる絵描きさんたちが
投稿されていました。
「ずいぶん古いのがありますね」とマスターに声をかけると
「何十冊と持っていたけど処分してしまって、置いといたらよかったなあ。
こういうのが廃刊になると言うのは時代やねえ」と残念そうでした。
「でも絵本とか意外と流行ってますよ」
「ただの流行やろ。あの若くて死んだ女の人もブームになったけど」
「みすずさん?」「そうそう、みすずさんや」
「みすずさんの詩に曲をつけて歌うのも流行ってますよ」(とわが団のアピール)
「それも流行りやんか。モーツアルトやベートーベンは200年やで、あれは流行と違うやろ」
ちょっとした文化論議になって楽しかったです。
うちに帰って思わず詩とメルヘンのバックナンバーを注文してしまいました。
加古川にはもう数回行くことになるので
また寄らせてもらおうと思います。

2008-12-20