松井しのぶさの原画展に行ってきました。

やさしいイラストが大好きで毎年カレンダーを楽しみにしています。

今回は「虹の小人」という絵本の原画展で

空に虹を作った女神と七色の小人たちの物語です。

その小人が何とも愛らしくてたまりません。

先日のカレンダーの原画展のために特別に描かれた「LIVING ON EARTH」という絵は

普段とはちがう深い色合いで見ていると涙が出てきそうでした。

座り込んで絵本を見ていると「前にお会いしましたか」と声をかけてくださったのが

松井しのぶさんご本人でした。

以前の個展でお目にかかったのを覚えていてくださったのです。

(そのときはカレンダーを販売されていた団体さんが解散された後で

どこでカレンダーを買ったらいいのかとしつこく連絡先を尋ねたのでした。)

ちょうど豊能障害者労働センターの方も来られ3人でいろいろとお話をさせていただきました。

そのあと、石井一男さんの展覧会を見に神戸のBBプラザ美術館まで足をのばしました。

先日キリンの絵を買った、その作家の川瀬大樹さんが「心の中で泣き崩れた」とまで

感動したと書いておられたので、どうしても見に行きたくなったのです。

石井さんの絵も、女神がテーマでした。

塗り重ねた絵の具に抑えきれない情熱が込められているように思えるのに

その絵はとてもとても静かなのです。

展示されている絵のほとんどは個人蔵で、この展覧会のために貸し出しをされているようでした。

石井さんご本人が来ておられて、お話をさせていただくことができました。

「どうしても売りたくない絵というのはあるんですか」とお聞きしたら

「いや、まだそういう絵を描いていないのかもしれません」と

絵と同じように静かにおっしゃいました。

図録を買ってサインをいただきました。

展覧会場で「中野さん?」と呼び掛けられ、古い友人にばったり出会いました。

思いがけないたくさんの人に巡り合い

そして女神さまに心を洗われた有意義な一日でした。