
3月決算法人申告のピークは5月末。何とか期限内に申告を出し終えてほっとしたところに
ある市役所から電話があり、申告手続きに誤りがあるとのことでした。
実は間違った申告をしていたような気がしていたので、8割がた先方の指摘が正しいと思ったのですが
別の自治体ではそれでOKだったところもあるので、そのように答えると
「いえ、うちの市では条例に基づきこのように取り扱っています」との答えです。
「それは担当者であるあなたの勝手な解釈によるものではないのか」としつこく食い下がると
その方の上司に代られました。
「条例なんて、どうせどこの市も都道府県も同じような決め方しているのに扱いが違うのは変でしょう」と
無茶苦茶な理屈を言うと、「では条例の決め方を調べてみます」といったん切られました。
数時間後その方から「うちの条例の読み方が間違っていました」と思いがけない返答をいただきました。
電話をくれた担当者が不慣れで間違ったというわけではなく
税についての規定と言うのは熟知している担当者でさえこういう読み間違いをしてしまうほど難しいものなのです。
それを日々、ああでもないこうでもないとやり取りをしながら仕事を進めているわけですが
そういう作業はお客さまの目にはあまり触れることはありません。
もっとも、それが見えてしまうと、税金のプロと言っても何にも知らないんだ
とうことがばれてしまいますけどね。