一昨年の暮れに大学時代の恩師が亡くなりました。お葬式にも先月行われた追悼会にも出席することができず

先生にお別れをすることも優しかった奥様にお悔やみを言うこともできないのがずっと気がかりでした。

追悼会のご案内をくださった先輩に奥様のご連絡先を尋ねたところ早速にお返事をくださいましたが

いざとなるとなかなか筆が進みません。2月になって、ふと先生はあまりお酒を召し上がらなかったことを思い出し

バレンタインのチョコレートを添えて手紙をお送りしました。

奥様から、先生がお好きだったチョコレートを手紙と共にお写真にお供えしてくださったこと

子育てを終えてこれからはあなた自身のための人生を再出発しなさいと

とても心のこもったお返事をいただき、思わず涙がこぼれました。

先生は学生の私にはちょっと近づきがたい立派な先生でした。

とても穏やかで優しかったけれど決して甘い先生ではありませんでした。

大人になるにつれて、先生の言葉の本当の優しさがわかってくるような先生でした。

もっとお訪ねしたり、チョコレートくらいいつでもお送りする機会はあったのに

どうしてご生前にそうしておかなかったのかと悔やまれます。   

バレンタイン、自分の気持ちを伝える日にしたいと思います。                2013/02/14