三田市まで天満敦子さんのヴァイオリンコンサートに行ってきました。
高樹のぶ子さんの「百年の預言」を読んで
一度聞きたいと思っていた演奏会でした。
ルーマニアでチャウシェスクの独裁政権が倒れ
日本でオーケストラアンサンブル金沢が設立されたとき
その両方にかかわった日本の女性ヴァイオリニストがいた。
ルーマニアから亡命してきた音楽家に託された楽譜に隠された暗号を
その女性ヴァイオリニストと日本の外交官が解読した。
すべての通信が検閲されるルーマニアで、
音楽に隠された暗号で情報がやり取りされ
それが革命を成功させた。

そのヴァイオリニストのモデルが天満敦子さんで
その暗号に使われた曲が「望郷のバラード」という曲だと
解説に書いてありました。
とてもドラマチックな小説で
やっと願いがかなってコンサートに行くことができました。
小説の中の情熱的なイメージと違い
舞台の天満さんはヴァイオリン教室から抜け出してきた少女のようで
端正という言葉がぴったり当てはまるような演奏でした。
その後のサイン会の天満さんは貫禄たっぷりの
気さくなおばさんといった感じでした。

2008-06-14

高校時代の恩師が亡くなったと知らせが入りました。
倫理社会・政治経済と地味な科目のご担当でしたが
毎回ぎっしりと書き込んだプリントで
教科書なんかよりはるかにたくさんのことを教えてくださり
黙って生徒のことを見守っていてくださるような先生でした。
春ごろに先生と連絡がつかないと聞き
何度かお電話をしたもののつながらないまま
そのうちにお尋ねしてみようと思っていた矢先でした。
お一人で身寄りもおられなかったのに
自由がいいとご近所の助けもほとんど受けられず
最後まで自立を貫かれたと
詳しく知らせてくださった先生のメールにありました。
そんな先生の教え子であることを誇りに思います

2008-06-01

先日次男の卒業式に出席してきました。
次男の高校は今年別の学校法人と合併するので
現在の学校としては最後の卒業式になります。
ご挨拶をされた理事長は
卒業生へのはなむけもそこそこに
これからも社会貢献していきたいと語られました。
少ない言葉に理事長の思いが伝わってきました。
その後の校長先生の訓示も格調高く
胸に迫るものがありました。
少子化の中、毎年生徒数が減るのは
先生方としても残念なことだったと思いますが
3年間本当によく面倒を見てくださったと思います。
次男がそれに気がつくのは
もっと先になってからかもしれません。

2008-02-03

今年初めてのコンサートに行ってきました。
ここ数年いつも新年はこのコンサートです。
毎年同じコンサートに行けるのは
平和で健康でいるからこそ。
本当に幸せなことです。
へんな言い方ですが、音が一瞬途切れた時の
その静けさがなんとも素敵なコンサートでした。

2008-01-13

長いお正月休みも終わり、明日から本格的に仕事です。
今日はサントリーミュージアムに「ロシア絵画の真髄」という
美術展を見に行ってきました。
前売り券を買ってきてくださいとホームページに書いてあったのに
ローソンの発券機がシステム更新中とかで買えないままに行ったら、
入場券を買うのに30分待ち、入場に75分待ち
テントは張ってあるものの吹きさらしのところに並んで凍えました。
有名な嵐の海の絵の隣に展示された
同じ画家の穏やかな夕焼け色の海の絵がとても素敵でした。
美術館を出てくるとちょうど西の空が同じような夕暮れの色で
ちょっと心が温まりました。

2008-01-06