西区の川口教会で弦楽器のアンサンブルのコンサートがありました。
娘のヴァイオリンの先生が主催されているアンサンブルです。
メンバーは教室の卒業生や生徒さんの父兄
そしてジュニアの小さな子供たちです。
身長が娘の半分くらいしかないような小さい子が
おもちゃのようなバイオリンを弾いている様子は
何とも愛らしかったです。
せっかく練習していたのに本番では寝てしまった子もいたり・・
こういう演奏会が開けて聞けるとのは
本当に平和で幸福と思いました。

2006-05-21

今日はシャガール展を見てきました。
童話の世界のような絵が好きです。
「ダフニスとクロエ」の挿絵が特に素敵でした。
牧歌的な愛の絵が並んでいるせいか
見ている人たちにも
しっかり手を握り合ったり肩を寄せ合ったカップルが
多かったように思います。
絵の中の恋人たちと
絵を見ている恋人たち
どちらも幸せそうでした。

私は夫と行ったのですが
相手に合わせるということのできない私たち
入り口と出口だけ一緒で後は勝手に見てきました。
見に行かれるなら、できれば手をつないでくれる人とご一緒に。

2006-05-07

今日は平安神宮でフミヤ君のコンサートでした。
私が京都に行くというと、夫も「行こうかな」。
娘の合格祈願のお礼に北野天満宮に行くといいます。
すると長男が「金閣寺に行きたい」
大学の友人たちはみんな修学旅行で金閣寺に来たのに
地元の息子だけが行ったことがなかったのです。
というわけで珍しく家族全員で新緑の京都へ。
家族全員が揃っているというだけでとても楽しかったです。
コンサートまではまだ時間があったので
夫と二人平安神宮のお庭を拝観しました。
盛りを過ぎた枝垂桜の下に立つと
花のシャワーを浴びているようでした。
そして夫が帰り私一人でコンサート会場へ。
分厚い雲に覆われたコンサートでしたが
フミヤ君が「星が見えるように」と言うと
本当に雲が切れていくつもの星が見えてきました。
素敵な一日でした。

2006-04-24

阪大病院に合唱団のボランティアコンサートに行ってきました。
阪大病院は父も娘もお世話になったので特別な思いがあります。
点滴をしながらの患者さん、
お母さんに抱かれた小さい子供の患者さんなど
広い待合ロビーのいすはほとんど埋まり、
たくさんの人が聞いてくださいました。
突然に詩の朗読をしてといわれ、
まったく自己流の朗読なのですが、
演奏曲でもある金子みすずさんの詩を
ピアノ演奏にあわせて朗読しました。
聞いてくださっている方の表情を見ていると
言葉が皆さんの心にしみこんでいくのが実感できるようでした。
感動を与えるのではなく与えてもらったコンサートになりました。

2006-04-22

仕事の合間に阪神電車に乗って尼崎に行ってきました。
駅前がきれいな花壇になっています。
10日ほど前に通ったときは、桜とポピーとムスカリがきれいでした。
ムスカリは植えっぱなしのようで、
かたまって咲いていたり、雑草の中にぽつんと咲いていたり
その雑然としたところがとてもいいなと思いました。
大阪市内で突然花を植えたプランターが
排気ガスいっぱいの道路沿いに置かれたりして
枯れれば撤去・・・花は消耗品でなく生き物なのにと悲しくなります。
お日さまの光を浴びて実を結び、種が落ちてまた翌年芽吹く
それこそが命の営みなのに。
尼崎では何代か前の市長さんが街を花でいっぱいにする運動をされたそうで
住宅街ではどのおうちも本当にきれいに花を咲かせておられます。
市長が変わってもその願いを市民が引き続いてかなえいる
いい町だなと思います。
今日は赤、白、黄色のチューリップが何千本と咲いていました。
からすのえんどうやたんぽぽも負けじと咲いています。
整然と並んだチューリップより
やっぱり少し離れて咲いている忘れ物のような花が好きです。
思わず足を止めて写真をとる人
カップ酒を飲みながら花を眺めるおじさんたち
私も花を眺めながらコーヒーを飲んで、
花壇を2周ばかりしました。
花壇の脇にはクローバー
あっ、四つ葉。
中年女が一人四つ葉のクローバーを探す姿は不気味かな
と思いながらも3本ほど摘んで帰ってきました。

2006-04-16

春は別れの季節でもありますね
尼崎で監査委員をご一緒していた方が
3月末ででおやめになります。
今日が実質的な引継ぎ、最後の日になりました。
この年になるとほめられることも叱られることも
めったになくなってしまうのですが
その方は私の言葉が過ぎるとやんわりとたしなめてくださり
よくできたときは言葉を惜しまずにほめてくださり
久しぶりにめぐり合った良き上司のような方でした。

いつも駅まで一緒に歩いて別のホームにわかれて帰るのですが、
電車の窓から手を振ってお別れしたら涙があふれました。

2006-03-30

熊森協会という自然保護団体の総会で、豊岡市の市長さんの講演を聞いて来ました。
一昨年の台風被害の話、そのときの全国からの救援、
復旧のためにたくさんのボランティアが集まってくれたこと、
それも少し落ち着いた頃、ある団体から薔薇の花がたくさん送られてきて、
それを避難所や市役所にいけたところ、みんなの表情が和らいだこと、
そして音楽ボランティアが嬉しかったことなどを話されました。
お話のテーマはコウノトリの放鳥。
コウノトリの保護が始まって50年になるといいます。
なぜコウノトリの保護にそれほど力を尽くすのか、
それは、40数年前、絶滅の危機から救うために、大空を飛んでいたコウノトリを鳥かごに入れたとき、
必ず生息数を増やして再び大空に返してやるとコウノトリと約束したからだ、とおっしゃったのが心に残りました。
契約書を交わしたわけでも、法律で決められたわけでもない。
捕らえたコウノトリはもうおらず、そのときの研究者・飼育者も
世代が変わったことでしょう。それでも、約束は果たされたんですね。
私たちが自然に対して果たしていない約束がまだまだあるような気がしました。

「素晴らしい市長さんですね」との会場からの感想には
「今の意見を市民に聞かせたい。
コウノトリばかりかまわないで、たまには人間のことも気にかけてくれと言われるんです」
とユーモアたっぷりのお答え、市長としての仕事を本当に楽しんで
市民とともにいらっしゃるという感じがしました。

2006-03-19

秋篠音楽堂で生演奏を聞きながらクラッシックを学ぶという講座に行って来ました。
今回の企画は6人のオペラ歌手が紅白に分かれて、いろいろなジャンルの歌を歌うというものでした。
白組には憧れの先生がご出演でした。

先生がお歌いになったのは
「カタリカタリ」
失恋した女性のことが忘れられない男心を歌った歌とのご説明でしたが、
哀しい表情の先生の心にはどんな女性がいらっしゃるのかと嫉妬してしまいました。
ジャズの歌がないからと、プログラムにないのに歌ってくださった「アズ タイム ゴーズ バイ」
先生のお声を聞きながら、どうしてこの瞬間、世界に
先生と二人きりじゃないんだろうと思ってしまいました。
(隣には夫がいたんですけど、はっきり言って邪魔!)
「君は我が心のすべて」
私の方をむいて歌ってほしかった
「与作」
会場から何度も笑い声が・・・
そして最後に全員で歌われた「乾杯の歌」

ほかにも、晴雅彦さんのアニメソングには大笑い
ミュージカルナンバー、日本歌曲と本当にいろいろな曲を聞かせていただきました。
出演された方たちは、集まっては一緒にご飯を食べる
グルメ仲間ということで、とても楽しい雰囲気でした。
あまりに素敵なコンサートで
夫に、熱があるんじゃないのと聞かれたくらい
興奮してしまいました

2006-01-21

今日は一人城崎に行ってきました。カニも温泉も目的ではありません。
円山川公苑美術館で開催中のアンデルセン絵本の原画展を見に行ってきました。
昨年夏、倉敷で入った工芸品店の店長さんとその奥さんと話しこみ、
展覧会がとてもよかったと聞いたので見たくてたまらなかったのです。
昨年中はコーラスなどで忙しかったし、この先もまた大雪が降っては行けなくなるので、
本とCD2枚を持って、思い切って行ってきました。
城崎についてタクシーに乗ろうとしたら、1台もやってきません。
先に待っていた人が一緒にどうぞと言ってくださり送っていただきました。
父が私に初めて買ってくれた本がアンデルセンの童話集で、ぼろぼろになるまで読みました。
アンデルセンのお話はもう私の一部みたいなものなので、展覧会場に入ると、それだけでもう胸がいっぱい。
印刷された絵本と違って原画はより鮮やかで美しいです。
彼が旅行に持ち歩いたトランクも展示されていて、まるでアンデルセンがそれを持って私の後ろに立つのではないかと思いました。
そして絵本の数々、どれも知っている話なのに手に取ると夢中で読んでしまいます。
でも小さな会場の展覧会はすぐに見終わり、タクシーを呼んでもらって城崎駅へ。
せっかくなので温泉にも入りました。
冷えた体を温めてお風呂から上がり、靴下を履こうとしていたら、おばさんが座ってはいた方が楽よ、と声をかけてこられました。
「若い人に余計なことだけど、楽な方がいいからね。
つい、いらんこと言うてしまうの。せっかく城崎に来てくれた人やから、また会いたいし。私いつもここの温泉に来てるからね。」
と短い間でしたが、おしゃべりして帰ってきました。
美術館の方、運転手さん、皆さん親切でした。
アンデルセンの面影にも会えたし、優しい人にもいっぱい会えたし、心温まる一日でした。

2006-01-04