相続税の申告書を作成中です。

不動産については生前贈与をされていたので、ご遺産はほとんどが金融資産だったので

遺産分割もスムーズに終わりそうです。

生前贈与をされたのはバブル真っ盛りのころで、

「ちょっとした土地を贈与するのに2000万円も税金払ったわ」とおっしゃいます。

父も私も高い税金を払う生前贈与はお勧めはしないのですが

毎年地価が上がっているころには、少しでも早くと生前贈与をされた方も多かったようです。

地価の下落と税率の差と、もし今相続されたのであれば税金は数分の1で済んだのではないかと思います。

一方、ご両親がお元気でお子さんたちも若い間は、ご両親の考え通りに贈与することができましたが

お子さんたちがそれぞれ家庭をもって独立された今となっては

遺産分割で意見が対立することになったかもしれません。

不動産の収益でそれぞれのお子さんが財産を形成することもできました。

奥様が「よかった」とおっしゃるので、この方法が一番よかったのでしょうね。

税制は時とともに変わりますし、財産の価値も、家族の状態もどんどん変わっていきます。

贈与や相続にこれが正解という方法はありません。

だから簡単にアドバイスなんてしてあげることはできませんが

お客様が間違った判断をなさらないように

少しでも正しい情報をお伝えしていきたいと思います。

来年は29歳で亡くなった新美南吉さんの生誕100年だそうです。

生誕100年を記念して行われている「ごんぎつねの世界」展を見に行ってきました。

「ごんぎつね」は昭和31年に小学校の国語の教科書に取り上げられ

今ではすべての教科書に掲載されているので、

小学校でごんぎつねを読んだ子供が6000万人以上になるとか。

私もこのお話が大好きでした。

展覧会では、

上京することを許されたと報告する弾むような手紙、

教師をしていた女学校の遠足での楽しそうな写真など

今まで見たことのない南吉さんの姿を見ることもできました。

でも病床で教え子に宛てて書いた「いしゃはだめだというがもういっぺんよくなりたい」という葉書や

「すっぽんのスープを持ってお見舞いに行ったら奪うようにして飲んだ。本当に生きたかったんだ」

という教え子の方の思い出話を読むと

まだまだ書きたいことがいっぱいあっただろうに、どれほど心残りであったかと

展示を見ながら涙が止まりませんでした。              2012/08/05

万博公園で行われる情熱大陸ライブに行ってきました。

暑い時期の野外、炎天下のライブですが

よく知っているアーティストだけでなく全く知らない若いアーティストの音楽にも出会える

毎年の楽しみの一つです。

藤井フミヤ君がみんなにいいことがあるようにおまじないをしてあげようと歌ってくれたのが

「なにかいいこと」という曲でした。

「いいことはいっぱいみんなの周りで起きているんだけれど、気が付いていないんだよ」

そしてフミヤ君自身の「いいこと」は

「万博公園でインタビューを受けているときにトンボがつま先にとまったこと」だそうです。

そしてライブ会場でもいいことが。

フミヤ君が歌うと空に虹がかかりました。そしてライブの終わりかけには大きな虹が。

当たり前の自然の姿に幸せを感じられる一日でした。でも暑かった!

                                            2012/08/04

先月、娘がアトリエの仲間と共に石巻市狐崎でのアートボランティアに参加してきました。

津波で骨組みだけになってしまった漁港の倉庫を地元のボランティアの方が再建されたのですが

その倉庫の壁に絵を描くというプロジェクトです。

向こうでは短時間の間に作業を終わらせないといけないので大変だったようですが

地元の方たちにとても温かく迎えていただいたようです。

お風呂を使わせていただいたり、素晴らしい海の幸をごちそうになったり

娘はどうしてこんなに優しくしてもらえるのかと不思議に思ったようでした。

子どもたちともすっかり仲良くなり一緒に絵を描いたり遊んだりしたそうです。

きもだめしと称して何人かが夜遊びに行ってなかなか帰ってこないのを

一人の子供がものすごく心配するのでなぜかと思ったら

「おじいちゃんが津波で亡くなったので、もう誰にも死んでほしくないんだ」と言ったそうです。

そんな悲しい経験をされたからこそ、優しいのかもしれません。

「いつでもおいで」って言っていただいたという娘。

遠くに娘のことを思ってくださる家族ができたようで本当にありがたいと思いました。

プロジェクトの様子は是非アトリエのブログをお読みになってください。 

合唱コンサートを聴きに京都へ行ってきました。

その前に四条室町のギャラリーへ 関西人気作家3人展〜京都を描く〜 を見に行きました。
H@Lさんが描かれていたのは伏見稲荷大社、伏見桃山城、三十三間堂、金ピカではない金閣寺など・・・。私の故郷である伏見稲荷は千本鳥居のイメージが強すぎますが、あのままではなくて稲荷山から昇る太陽と祈りを込めて建てられた鳥居の一つ一つ、そして狐さんの姿の絵になっていました。ポスターになっている伏見稲荷ではなく私の暮らした伏見稲荷の絵だなと思いました。この絵はお稲荷さんにお参りした人みんなが見られるような場所に飾ってほしいと思いました。伏見桃山城は私が子供のころには遊園地があり動物園がありプールがありと一番身近なレジャーランドだったところです。今はもうお城しか残っていないそうですがこうやって描いて
もらえてとても嬉しいです。
たなかしんさんの「祈り」は知恩院を描かれたそうですが、私が京都でいつもお参りするお地蔵さんを思い出しました。つい先日もしばらく行っていないなと思い出してお参りしてきたばかりですが、ぼうっと暖かく光っている仏さまの絵を見るとこの世で会うことの叶わなかった大切な人のことが思われました。

そろそろ時間が迫ってきたのでコンサート会場へ。美しい合唱でした。

せっかくの祇園祭なので、なるべく人込みを避けながら飾られている屏風などを見て歩きましたが、夕方になるにつれてだんだん人でいっぱいに。もう一度ギャラリーに戻り「おかえり」と迎えてもらって涼ませてもらいながら、日が暮れて光が変わり色合いの少し変わった絵をゆっくり見せていただきました。

先週の土曜日は娘の大学の保護者会の総会でした。大学でPTAと驚かれるが、息子たちの大学にも教育後援会がありました。娘の学校がユニークなのは総会の後、学科別に分かれて先生方と軽食を食べながらの懇談会があること。それを楽しみに遠方からも保護者が来られます。

総会で何かご意見は?と司会者が問いかけると手を挙げるお母さんがいて、職員さん方にはちょっと緊張が走ったようでした。新潟から来られたというお母さんが立たれて

「子供がどこで調べたのか京都の大学に行くと言い出した、京都と言えば京都大学しか知らないが京大ではないらしい。AO試験を受けたら受かってしまったので入学して、子供は帰省もせず充実した大学生活を送っているらしい、今回京都に来て、どうする?後期の学費も払うのか?と尋ねたらぜひ払ってほしいというので、この学校にずっと通うつもりらしいからよろしくお願いします。」ユーモラスな語り口なのになぜか涙がこぼれそうになりました。

総会後の懇談会で娘の学科に来られたのは新潟、博多、千葉、静岡から。口々に「子供が帰ってこないんだ、連絡もなかなかつかないんだ、それほど忙しく学校が充実している、寂しいけれど嬉しい」とおっしゃる。親の思いはみんな同じです。

                                                 2012/07/09

4月から全10回の街歩き講座が終了しました。

早起きはつらかったけれど、何と か皆勤し、宿題も毎回提出しました。

梅田から往復1時間半で行けるところというと限られてくるようですが

福島区海老江、西区、淡路、鶴橋市場など思いがけずいろいろなところに行くことができました。

カメラだけをもってただ歩く、分かれ道に来たらなるべく細い路地に入る

そんなぶらぶら歩きがこんなに楽しいとは思いませんでした。

取り壊し前の郵便局や宇治電ビルの見納めもできたし

知らない道を歩いていたのに「あ、ここに出てきた」という発見があり

地面てつながっているんだねという当たり前のことを発見した街歩きでもありました。

講師の伊達先生は自称「ナミーター」で錆たり苔の生えた波板の写真をコレクションされています。

ただの波板からある一部を取り出すことで美術作品になる

それは「心の錬金術」「引き算の美学」だとおっしゃいます。

そう言われてみると、壁のシミだったり壊れたポストだったり家の前に放置されているいろいろなものに

好奇心と愛情を持って眺めることができるようになり

大阪の街がますます好きになったのでした。

 

初めて淀川を歩いて渡りました。

戦争の遺跡の高射砲台住宅

元大阪府庁のあったところの近くの可愛いおうち

大阪のど真ん中にある廃墟

宇治電ビルのレリーフ

3月決算法人申告のピークは5月末。何とか期限内に申告を出し終えてほっとしたところに

ある市役所から電話があり、申告手続きに誤りがあるとのことでした。

実は間違った申告をしていたような気がしていたので、8割がた先方の指摘が正しいと思ったのですが

別の自治体ではそれでOKだったところもあるので、そのように答えると

「いえ、うちの市では条例に基づきこのように取り扱っています」との答えです。

「それは担当者であるあなたの勝手な解釈によるものではないのか」としつこく食い下がると

その方の上司に代られました。

「条例なんて、どうせどこの市も都道府県も同じような決め方しているのに扱いが違うのは変でしょう」と

無茶苦茶な理屈を言うと、「では条例の決め方を調べてみます」といったん切られました。

数時間後その方から「うちの条例の読み方が間違っていました」と思いがけない返答をいただきました。

電話をくれた担当者が不慣れで間違ったというわけではなく

税についての規定と言うのは熟知している担当者でさえこういう読み間違いをしてしまうほど難しいものなのです。

それを日々、ああでもないこうでもないとやり取りをしながら仕事を進めているわけですが

そういう作業はお客さまの目にはあまり触れることはありません。

もっとも、それが見えてしまうと、税金のプロと言っても何にも知らないんだ

とうことがばれてしまいますけどね。

1万人の第九で同じレッスンクラスになり意気投合した仲間でハイキングに行ってきました。

岩船寺から浄瑠璃寺へ、地元にお住いのKさんとその奥様が案内をしてくださいました。

まずは岩船寺、平安時代の大きな阿弥陀様がいらっしゃいます。仏様にお願い事をするだけではなく感謝と努力が大切だという住職のお話が印象的でした。
   ここは三重塔が大変美しいです。

そこから浄瑠璃寺まではなだらかなくだり道。
ウグイスがとても美しい声で鳴いています。
途中には魅力的な石仏がたくさんあります。
一願不動は一つだけ願い事を聞いてくださるそうです。
みんな「元気で岩城先生と歌えたら、あとは何にもいらないね」とおっしゃいます。
本当にその通りだと思います。

これは笑顔の美しい阿弥陀様

浄瑠璃寺では美しいお庭を拝観し

本堂では九体の阿弥陀様が迎えてくださいました。

浄瑠璃寺を出て石仏を見ながらさらに歩いてバス停へ。

そこで小一時間の待ち時間があります。

みなさんが持ってこられた歌集、パソコン端末、ハーモニカなどで

故郷や夏は来ぬなどを合唱し楽しい時間を過ごしました。

それにしても、今日ご一緒したおじさまたちの博識なこと、

いろいろと教えていただきとても勉強になりました。

                                        2012/06/03

愛犬ゴロがベランダの外から私を見つめています。

外で一人でいるのはさみしくてかまってほしいとずっと外で待っているのです。

でもベランダに出て相手をしてやると、とたんに息が荒くなりぜいぜいといい出します。

数年前に公園で拾ってベランダで飼えるのならと引き取ってしまったゴロ。

昼間一人で置いておけないので事務所に連れて行き、

お客さんや宅配のお姉さんに可愛がられてすっかり事務所の一員になってしまいました。

そのゴロの体調が思わしくありません。もともと暑いのが苦手な犬なのだそうですが

ハアハアと呼吸が苦しそうです。

お医者さんに見ていただくと心臓が弱っている上に気管もだめになっていて

興奮させてはいけない、嬉しいのも怒るのも心臓によくないから事務所で好きな人に会ってよろこぶのもよくない

とおっしゃいます。

昨夜も夜出かけるので事務所において帰り、夜遅くに戻って仕事をしていると

喜んで起きてきて私が仕事をしている間じゅうハアハアと苦しそうにしています。

事務所から出して寝かせようとすると入れてくれとドアをひっかき続けます。

2、3月の確定申告からこの5月の時期、夜中まで落ち着かない生活をさせたことが

これほど急に体調を悪化させた原因かもしれません。

だからと言って、家で一人ぼっち寂しい思いをしながら長生きするのがゴロにとって幸せなのだろうかと思います。

お医者さんには酸素吸入のための器具とゲージを勧められたのですが

ゲージの中でただ生きているだけなら、大好きなお姉さんと思い切り遊んで命を縮める方が幸せかも。

こんなことを思うのは子犬から育てていないからかもしれませんが。

夜になって涼しくなると、呼吸も楽になるようです。

そしてベランダからいつ遊んでくれるのと私を見つめます。

ゴロを幸せにしてやるにはどうしたらいいのでしょうか

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H@Lさんのライブペインティングを見に行ってきました。

初日、手で直接絵の具をのせていくH@Lさん。

この日は残念ながら途中までしか見られませんでした。

翌日行ってみると、ほぼ出来上がっている感じでちょっとがっかり。

司会の方が言っていた「絵が見えてくる瞬間」に立ち会えなかったのが残念でした。

でも筆を加えるごとに絵がどんどん表情を変えていくのを見るのはとても楽しいものです。そして完成

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ライブペインティングが終わった後は明石まで足をのばし

たなか しんさんの個展を見に行きました。

緑の妖精、星を生むフクロウ、春らしい素敵な絵をたくさん見てきました。

ギャラリーを出ると道路にヘンなものがぶら下がっています。

木で作った蛸、カタツムリ、ゴリラ、ソフトバンクのお父さんなどなど・・・

木工作家さんのアトリエではなく工務店のおじさんが仕事の合間に作られているのでした。

お店に入っておじさんとすっかり話し込んでしまいました。

そのあとは たなかしんさんおすすめの明石一おいしいという明石焼きを食べ

町を散策して帰ってきました。

楽しい出会いのあった一日でした。                   2012/04/29

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事務所近くの春日神社のお祭りです。ここは野田藤発祥の地ということで

地域の方が丁寧に手入れをされ、こんな見事に咲いています。

野田藤は福島区の花でもあるので、玄関先に藤の鉢植えを置いているおうちもおおいのです。

のぼりを見ると、餓鬼島と呼ばれていたこの辺りを菅原道真公が「福島」と名付けられて

1111年目にあたるそうです。

今年は京都トレイル一周ハイキングツアーに参加しています。

今日のコースは南禅寺から大文字山に登り銀閣寺まで。

桜はほぼ終わっていますが、山つつじがとてもきれいでした。

山道で楽しいのは花なんか咲いていないのに

道端に花びらが落ちていて、どこだろうと探すと

お日様を求めて高く伸びた枝で咲いている花を見つけることです。

鶯の声に励まされながら山頂へ、そして大文字の火床へ。ここからは京都市内が一望できました。

山を下りて法然院の墓地を訪ねます。ここには谷崎潤一郎、川上肇などのお墓があります。

そこから哲学の道を歩いて銀閣寺、桜は終わってもたくさんの人出でした。

ここからバスで銭湯に行くのですが、コーラスの練習がある私は先に電車で帰ります。

京阪出町柳まですぐそこだし歩こう、と思ったら30分はかかってしまいました。

鴨川べりに菜の花が咲いてきれいなこと。

コンビニで缶ビールを買って川辺に座って一人で飲みました。

なんと楽しいひと時でしょう。

               2012/04/21

この春京都造形芸術大学の公開講座が大阪でも開かれることになりました。

早朝の講座いくつかあり、これだと仕事の前にいけるので

「早朝の大阪歩き」という講座を申し込みました。

30年以上住んでいても大阪のことはよく知らないし、ウオーキングもできて一石二鳥です。

内容は、梅田から1時間半で往復できる場所を歩いていろいろなものを発見し

それを「おぼろげ地図」にあらわすというものです。

おぼろげ地図とは先生の造語で、記憶を頼りに作った地図で、正確である必要はないけれど

その人の発見したもの伝えたい情報を好きに盛り込んで作っていい地図です。

第1回目の先週は桜ノ宮神社と桜ノ宮のお花見、2回目の今日は梅田から中津を往復しました。

自分が面白いと思うものを見つけることだけが目的の気楽なお散歩です。

絵を描くのが苦手な私には地図を描く宿題の方は気が重かったのですが

図の方は大まかに、思ったことを言葉でどんどん書き込んでいったら

それが意外と楽しくて手が止まりません。

宿題をするってこんなに楽しいことなんですね。

朝早いのがちょっとつらいのですがこれからの講座も楽しみです。

                                             2012/04/17

事務所のカエルコーナーが完成しました。

娘が小学校の頃、学校でカエルのぬいぐるみを作って持って帰ってきました。

可愛いので何となく事務所の玄関に飾り、カエルの置物を見つけるたびに買って

カエルだらけになっていました。

昨年、たなかしんさんの「おかえり」というカエルの絵を購入しました。

このホームページのイラストを描かれたH@Lさんのカエルとツリーの絵

そして先日の個展ではアマガエルの絵を買って飾ったら

こんな素敵なカエルコーナーになりました。

ちょっと気取って立っているのはギャラリー合田十三店で見つけたカエルです。

飾り方は写メを送ってH@Lさんにアドバイスしていただきました。

事務所に帰るとカエルたちが「おかえり」と迎えてくれます。

どうぞ、事務所に来られたお客様もカエルを見てほっとしてくださったらいいなと思います。

                          2012/04/12

顧問先の社長からちょっと相談したいとお電話がありました。

その会社に長く勤める従業員さんの一人が住宅ローンを抱えていて、

金利も高く月々の返済額が大きくて大変そうなので何とか支援したい

退職金共済のお金がたまってきたので退職金の前払いはできないだろうかという相談でした。

「退職金を払って嘱託になるならともかく、そのまま正社員で給料を払い続けるのはおかしいし

税務署からみればそうやって利益調整をしたとしか思えません。

退職金の前貸しということで貸付金にするならいいですけど」

「でもね、それで月々の生活が少し楽になったら、その分貯金するよりつい無駄なぜいたくするんじゃないですか?

借金はやりくりして返せるけど、コツコツ貯金するのはむずかしいことだから、

金利分が損なようでも退職金のお金はしっかり会社でためておいてあげて

学費がいるとか医療費がかさむとか本当に困ったときに助けてあげたほうがいいんじゃないでしょうか」

そういうと社長は「それもそうやな」と納得されました。

本人さんが困ったと泣きついてきたわけでもないのに、本当に従業員思いの社長なのです。

「借金は返せるけど貯金はできない、だから借金しなさい」とは亡くなった父がよくいっていたことです。

経済が右肩上がりの父の時代にはまさにそうだったのでしょう。

今は経済情勢も違いますが、それでも一理あるような気がします。         2012/03/21

昨日は次男の卒業式でした。就職が決まらず留年することとした次 男は、卒業していくゼミの友人達を見送るために学校に出かけていきました。2年間のゼミで担当の先生が1年間海外研究でお留守だったため、ゼミ活動はあまりできず、みんなが打ち解けたのは卒業も近くなってからでした。卒業式のあとにみんなで飲みにいき「もっといろんなことしたかったなあ」「お前ともっと早く出会いたかった」と別れを惜しんだそうです。親からすれば、1年も海外に行くなら他の先生に留守を頼んでいってくれてもよさそうなものなのにと不満はあるのですが、学生達から出た言葉は「先生ともっと親しくなりたかった」「就職活動忙しくてゼミの課題もあんまりできず申し訳なかった」と謝罪の言葉だったそう。本当になんていい学生達なんでしょう。やり残したことはいくらでもあるでしょうが、こうやって心を通わせる友達ができたことは一生息子たちの支えになることだと思います。
来年は次男は一人ぼっちで卒業することになります。せめて家族で盛大に祝ってやれるよう、早く就職決まってほしいです。
                                                   2012/03/20

娘の大学の卒業式にPTAの役員として出席してきました。

振袖やドレス姿の学生さんたちを見ると自分の娘ではないのに

なんだかうるうる来てしまいます。若い人はそれだけでなんて美しいのでしょうか。

卒業式に出るのは初めてですが、毎年卒業生の思い思いのパフォーマンスがあります。

学生だけでなく映画学科の先生方は鎧に身を包んでのご出席でした。

千住先生の式辞は簡潔な言葉で

芸術とは伝えようとしても伝えきれない思いを表現するコミュニケーションの手段なんだと語られました。

一世を風靡した浅田彰先生の式辞は雄弁で講演を聞くように聞きほれてしまいました。

理事長はご欠席でしたが、代ってあいさつをされた専務理事が

娘の入学式で理事長がおっしゃったのとまるで同じことをおっしゃいました。

「社会で頑張って、頑張ってそれでもどうにもならずに心が折れたら、大学に帰ってこい。大学は君たちと共にある。大学はいつでも君たちを受け入れて、共に悩み共に考えるから」

この学校の教職員さんたちは全員が本気でそう思っていらっしゃるに違いありません。

何度も涙がこぼれ笑いがこぼれた卒業式でした。                    2012/03/18

確定申告も山場を迎えています。今年とってもややこしいのが寄付税制。

従来は国や特定の団体に一定額以上の寄付をすると

その超えた部分を所得から差し引ける寄付金控除という制度がありました。

住民税においても寄付の一定額を住民税から差し引くという税額控除制度がありました。

23年の所得税から、寄付金控除の対象となる寄付金のうち一定のものについては

税額控除できるという制度もできました。

税金を払う代わりに、自分が賛同する団体に寄付することができるのですから

これは画期的な制度だと思います。

その具体的な内容についてはとてもここでは書ききれないので国税庁のホームページを

見てください。http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1150.htm

税法というのは「一定の」とか「特定の」とかいう言葉が多くてなんだかよくわからないです。

住民税については各市町村が条例で決めている寄付金というのもあるので

同じ団体への寄付でも住んでいる場所によって控除が違うということもあります。

要するにとってもややこしくなって、読んでもわからないと思うので、

迷ったらどうぞお問い合わせくださいね。

私の母校は、寄付金の領収証だけでなく、制度が変わるたびに

新たな制度での証明書を送付してくれるのでわかりやすいです。

さすが寄付集めが上手・・いえいえ、とっても親切だなと思います。

それにしても、寄付金の領収証がなければ控除は受けられません。

昨年の春先、義援金をしたらどうなるの?寄付金は?とみなさん聞いてこられた割には

「義援金など寄付をされていたら控除できますけど」

「そういえば、振り込んだけど、領収証ないわ、もうええわ」

とおっしゃる方の多いこと。

さっさと私が預かっておくんだったと思います。                2012/02/29

NHKの「とんび」というドラマを見ました。

エンディングが踊ろうマチルダさんの歌だったのでそれを聞きたくて。

舞台は広島、男手ひとつで息子を育てる父親とその息子の成長の物語でした。

物語の始まりは昭和30年代で、ちょうど私が育ってきた時代です。

休みの日にはバスに乗って、手作りのお弁当を持って、借り物のカメラをもって遊びに行く。

今ほど豊かではないけれど今よりよほど幸せそうな家族の姿がありました。

物語もとてもよかったのですが、その父親が運送会社で働いている様子がとても印象的でした。

貨物列車が着くと、男たちがホームに駆け上がり素手で荷物を担いで運び出していく。

まさに時間との勝負です。汗とほこりにまみれた男たち。

昔の運送会社はみなこうやって人の力だけで荷物を運んでいたのでしょう。

ドラマの後半では主人公はきれいなシャツでフォークリフトで荷物を運んでいました。

私の顧問先にも運送会社がありました。

すでに廃業されたのですが、父の代からお付き合いしていただいていた歴史のある会社でした。

昨年亡くなった先代の社長の奥様が、仕事で腰を痛めたとずいぶん苦しんでおられました。

女性とはいえ、運搬のお手伝いをされることもおありだったのでしょう。

ドラマを見て初めて先代のご苦労が少しだけわかったような気がしました。

そのころのお話をもっと聞かせていただきたかったと思いました。

今日、その奥様の相続税の申告が終わりました。

                                   2012/01/19